今回は読書レポートです。
テンセント 知られざる中国デジタル革命トップランナーの全貌 です。
テンセント 私が非常にお世話になっている、デジタルプラットフォーマーです。
過去 このように、日本のヤフーのように成長することを夢見て
なけなしの種銭を投資しました。
しかし、投資をして、恩恵を受けた私でも日本にいるとそのサービス内容や
企業史の理解は投資している日本株のそれと比較すると断然プアーです。
この本は、5年間の長い取材内容を元にしたオフィシャルな本で、かなり濃密です。
その上、ほぼ中国国内で展開してきたサービスなので、理解が難しい部分が
多くありました。また、最近、日本では発売された本なのですが、
2016年までの取材内容という点にも注意が必要です。
全部で500ページ強ありますので、読書習慣がない方はきついかもしれません。
今回は、そのエッセンスだけ抜き出して、全体を理解しましょう。
尚、テンセントの過去記事はこちらからどうぞ。
【創業者】
馬化騰(ポニー・マー)を中心として、5人の創業者
【ヤフーの失敗】
私が一番驚いたのはこのエピソード ジェリー・ヤンの元に、2人が表れて、
自分たちの検索技術を100万ドルで売りたいと言ったが断わった。
もちろん、その後ひっそり起業したGoogleの検索技術であった。
【チャイナモバイルと事業】
チャイナモバイルと、ドコモのiモードをコピーしたモンターネット事業を
始動、そのパートナーとしてテンセントが入った。
【リアルタイム通信ツール】
QQというリアルタイム通信ツールをリリースし、グループチャットを入れて創造的なブレークスルーを実施。
【体制変更】
2001年 第2次組織体制変更により、事業部制に。
【ゲームの進出】
2003年 オンラインゲームへ進出した。 また、QQショーというアバタープログラム、QQコインという付加価値の仕組みを取り入れた。
2007年 クロスファイア、アラド戦記が大ヒット
【戦略的な模倣者】
後発は最も確実な方法、のちに3Q大戦と呼ばれる、競争で、
コピー会社として大きな批判を浴びる。
【覇権争い】
数々の企業と覇権争いを実施してきた。2004年 MSNとの闘い 等
【QQの進化】
2006年 スーパーQQ、モバイルQQが登場し、
チャイナモバイルへのポータル依存を脱却。
オンラインライフという戦略を発表
【Qゾーンリリース】
2006年頃、フェイスブックと異なるソーシャルメディア Qゾーンをリリース
【戦略転換】
2010年 プロダクト思考から、プラットフォームのオープン化思考へ
【コアコンピタンス】
大きく2つ 1つ目は、資本戦略、2つ目は大きなトラフィック
【モバイルの入り口】
2012年 ウィーチャット公開から433日で1憶ユーザー突破。
QQは10年、フェイスブックは5年半、ツイッターは4年
2015年 月間アクティブ数は6億を突破。
【2016年の新戦略】
エンターテインメント化ソーシャル、
シーン(教育、ゲーム、オフィス等)最適化通信
あらゆる人と情報、サービスを繋ぎ、コンテンツ産業のソーシャル化を図る。
インターネットプラス
いかがだったでしょうか?
ちょっと断片的で且つ、テンセントという中国企業の特性で、
わかりにくかったかもしれません。
ある意味、GAFAのすべての要素を持っているような、
このかつてないIT企業がどのように今後はスケールするのか、
今後も注目したいと思います。
(*本内容は、特定の銘柄、取引を推奨するものではありません。取引に当たっては、ご自身のご判断でお願いします。売買で被られた損失に対し、著者は何らの責任も持ちません)
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