今回は、最新読書レポートです。
日本が「世界一」を守りゆく戦略 パトリック・ニュウエル です。
今後、2030年に向けて、日本がどのような国になっているのか、
未来を馳せる本になっています。
その上で、この本の特徴は産学官、日本人、外国人を問わず、
第一線で活躍する人物に、質問をして、その主張を収録しています。
それぞれの立場で、テクノロジーや医療、教育、移動、自然等に対して
どうなっているか、何が課題かなど語っています。
いろんな人の主張があるので、とても多様性のある本です。
また、悲観的な内容ではなく、日本人にとって、再度 自信をつけて
背中を押してくれる本になっていると思います。
これからの希望を見出したいと、日々悩んでいる人におすすめな本です。
では、あまりに多様性があるので、筆者の主張のみを取り上げて
まとめて書きます。
本書では、以下のような質問をしています。
これに合わせて筆者の主張をまとめます。
1.2030年の日本はどのようになっていると思いますか?
日本は、熟練したスキルで、すでにあるものを全く違うものに変える、1 to 100
が得意。ただ、戦略の転換期なので、それに応じたスキルを持つ人材
になることが大事。また、ルールを守ることが得意な日本人は、
ルールを変えることで飛躍することが可能になる。伝統と変化を融合し、
日本の強み、安全、交通インフラ、食事、一体感、調和の文化の持つ、先進国
としてどうユニークに変われるかが注目である。
2.2030年のあなたの過ごし方を教えてください
指数関数的に発展するテクノロジーは、時間と空間の新しい概念を提供してくれる。
大切な人や自然と密接にかかわりあいながら仕事をして生活ができる時代になるかも
しれない。
3.2030年までに克服すべき最大の課題は何だと思いますか?
多くの人は、将来の仕事に不安を抱えている。仕事やキャリアの環境が急激に変化している。これからは、2~5年ごとに仕事を変えることが普通になる。
教育も、学生時代と社会で必要とされるスキルに大きなギャップを抱えている。
4.シンギュラリティの世界で、テクノロジーをどのように人生に
活用できるでしょうか?
日本はAIの特許上位20社のうち、12社を占めている。
AIを生活の一部として使いながら、より人間関係の構築強化に向かう。
5.2030年の可能性を最大化するために、2020年の日本あるいは自国
において、何ができるでしょうか?
日本は、GDPでは世界ランクは下がっているものの、多くの指標で1位のものが
たくさんある。(社会問題の主な要因になるデータ等、清潔、人が優しい、安全他)
日本の製品は品質が高い、プラットフォームとテクノロジーを組み合わせれば
期待ができる。
最後に、2030年に向けて、私たちが取るべき戦略を述べています。
オリンピックはあらゆるものを世界的ステージに引き上げるためのプラットフォーム
このイベントに向けて、出願特許も増えていて、どう技術を蓄積するかが分岐点。
多様性とジェンダー戦略、および高齢化社会をどう受け入れられる社会になるか
共創できるスペースを持つことも大事。未来を創造するにはコンセプトの検証が大事。
個人では、マインドフルネスで、自己を内省し、思慮深く、行動に起こせる人がリーダーシップを持つ。
現状を越える大きな目的を持ち、情熱を持つことが大事。
いかがでしょうか。とても示唆に富む内容でした。まず、自分に自信を持ち、変化に恐れず、目標を定め、情熱を持って、今を生きることができれば、多分幸せですね。
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