今回も読書レポートをお届けします。
今回紹介するのも、前回に引き続き、
集中講義 デジタル戦略 テクノロジーバトルのフレームワーク という本です。
【新しい価値の提案とは】
3つのバリューチェンジが必要で、それはコストバリュー、エクスペリエンスバリュー、ネットワークバリューである。コストバリューは低価格のサービス提供、エクスペリエンスバリューは自動化、カスタマイズ等の新たな付加価値、ネットワークバリューはエコシステム等である。
【デジタル化は2週目、3週目がある】
例えば、音楽市場では、CDからiTunes store、Spotifyのストリーミングサービス、そしてApple Musicへの変遷等 サービスもデジタル分野でより高度化、顧客価値に繋がるサービスへと移行するものである。
【顧客が変わると価値が変わる】
機能が同じでも、顧客が変わると価値が変わることがある。例を挙げると刃が5つある
刃が5つあるはさみで、きざみ海苔を作るはさみであったが、シュレッダー用ハサミとしてより需要があることがわかり、きざみ海苔の30倍売れた事例の紹介がある。
【顧客の価値の軸をずらす】
顧客の価値を並べて、どこを捨てて、どこに注力するか軸をずらすと新しいサービス
ができることがある。強い部分が尖っていれば、競合に劣っている部分があっても良い。QBハウス等を例にして筆者は説明している。
【人はすべてを比較しているのではない】
人が得る情報は限られているので、全ての選択肢を調査して吟味した上でサービスを
選択しているのではない。十分満足できるレベルに達していれば競合に勝つ場合だってある。
【プラットフォームの本質】
他人を巻き込んで、プラットフォームを成長させることができるかが鍵。
規模が大きくなると、コストが下がり続ける傾向があり、利益が増加する。
ネットワーク効果により、増大する。それは、サイド内ネットワークとサイド間ネットワークがある。サイド内は例えばSNS内のつながり、サイド間はフリマの出品者、購入者等がある。また、ビジネスモデルとしては、意図的に利益を求めず、スケールすることを求めるSubsidy SideとMoney Sideがある。
【プラットフォームの構築】
プラットフォームの構築は、1つの製品の一体構造をレイヤー構造にして、その基幹部分を自社で握ることである。
【オープン/クローズ戦略】
どこまで、他社に技術はインターフェースをオープンにするかは戦略次第である。
また、プラットフォーム同士をまとめるクロスプラットフォームという考え方もある。
スケールする会社は他社を巻き込んで、それが継続するプラットフォームを構築できるかどうかである。
この本を読んで、デジタル戦略における、ビジネスや切り替えの考え方、プラットフォーム化における基本的な考え方、顧客獲得における戦略等が一通り学ぶことができた。
デジタル戦略に関わっている、全てのサラリーマンにおすすめの本となっています。
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