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おすすめ読書レポート:世界を戦慄させるチャイノベーション 日経ビジネス

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今回も、読書レポートをお届けします。

 

世界を戦慄させるチャイノベーション 日経ビジネス編 です。

 

どんどん、世界に与える影響力が大きくなる中国。

かつては、世界の工場でしたが、これから2025年にかけて、

デジタル先端国に生まれ変わろうとしています。

中国は政策を掲げているので、政府ぐるみでPOCがOKの環境のため、

なんでも新しいことを試す環境が整っているのだと思います。

ただ、中国も急速に高齢化社会に突入していくのと、

どこかで成長は止まるものなのでどこまで頑張っていけるかが見ものですね。

さて、本の中身を見ていきましょう。

 

【トランプが恐れる中国の技術進化】

世界のユニコーン起業の3割が中国。

<半導体>

ドローンのDJIは専用の半導体を設計。

ファーウェイの子会社のハイシリコンはiPhone採用と同じ7nmの半導体を供給。

ファブレス半導体 世界7位 製造は台湾のTMSC

<有機EL>

世界初の折り畳みスマホ 中国のロヨル 2018年 

ただ、歩留まり改善等は

ブラックボックスになっているサムソンにはなかなか敵わない。

<車載電池>

製造能力では、CATLの独壇場

<自動運転>

雄安新区に、習近平が千年の計として設定した経済特区があり、

自動運転の実験場と化している。

現状は、米、ヨーロッパ勢がリード

<AI>

BATがGAFAを猛追中。

資金調達では、米は8000億円超を50社で、中国は5000億超を8社で

使っている。バイトダンス、センスタイム、クラウドマインズ等

2013年以降のAI関係の特許は、4位のバイドゥが入っている。

アリババは顔認証、テンセントは音声認証に力を入れている。

<生態系>

イノベーションを勃興している、深圳は深圳に来たら、市民として扱う。

海外で作ったら、2週間~1か月かかるものが1日でできる。

グレーゾーンの商品もすぐには規制をかけない。

精華大学もスタートアップ企業を支援する役割がある。

中国は、先進国が歩んできた歴史をたどるのではなく、リープフロッグ(蛙飛び)

で、一気に先端社会を創ろうとしている。

例として、内燃機関の車は日米欧に追いつけないので、EVを推進等。

優秀な人材を海外に送り込む、千人計画を2008年から始めている。

 

<敵か味方かBAT>

21世紀 石油に代わる資源 データ 14億人の中国のデータを

食べまくっている。

サービスを無料化して、一気にプラットフォームを握る。

ソフトバンクのタイムマシン経営にも生かされている。

出店無料化、キャッシュレス等

 

<ファーウェイ最強経営の真実>

研究に従事している従業員は45% 特許出願数世界一

5G基地局で、他を圧倒。OS、半導体等、自社供給のプランBを用意している。

上場していないので、機敏な経営判断ができる。

創業者と従業員が株式を保有。ファーウェイ基本法103条がある。

 

いかがだったでしょうか?

政府も民間もハングリーに新しい技術やプラットフォームを構築することに、

まい進しています。要素技術はまだまだだと思いますが、

世界の工場で培った製造力と新しいイノベーションを結びつけ、

そしてコスト競争力も高いとなると、中国企業は脅威を感じざるを得ません。

これらの企業を敵と見るか、味方と見るか、

我々のスタンスも試されているのかもしれません。

中国企業を動きを確認できる良書です。

 

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