今回は、読書レポートをお届けします。
伝説のファンドマネージャー&プロ経営者が伝授
「1%の人が知っている99%勝てる株が見つかる本」という本です。
私は、今まで配当はそこまで重視しておらず、キャピタルゲイン狙いの投資方法だったのですが、この本を読んでマインドが変わりました。
配当の重要性の意識をワンランクアップさせました。投資手法に悩んでいる方に、
具体的な選定方法も書いていますのでお勧めです。
【配当を複利で利用】
かのアインシュタインも世紀の発明と言った、複利の力。これを配当にも利用します。
配当利回りの逆数に0.69を掛けると、再投資した場合の回収期間になるとのこと。
例えば、3%の利回りなら、単利では3%の逆数で34年ですね。
でも複利なら、33.3×0.69で23年と、約10年回収が短縮されるのです。これが複利の力です。
【再投資による自己資本の増加】
企業は配当性向の残りの資金を内部留保として、再投資に使える。これが何年も積み重ねることで成長していく。
【長期投資の重要性】
企業の株価は、年では、3,4割変動する。しかし、不況期に再投資を行うことで
利回りを上げ、投資期間を短縮することができる。
【重要指標】
筆者が考える重要指標は、営業費用売上比率であり、1.15倍以上とのこと。
この指標が良ければ、儲かる商品を持っていることになる。
【成長株を見つける5ステップ】
筆者は、以下の順番で成長株を選定することができると言っています。
また、具体的な株式銘柄で説明をしています。
1.営業費用売上比率1.15以上
2.配当性向5割
3.4年連続増収
4.数値目標や中長期の計画がある
5.商品の永続性と数量見通しの展望がある
【経営者】
日本電産の永守社長が言うように、経営が成功するか否かは8割は経営者の責任と言っている。つまり、株式投資では経営者の考え方や理念を深く理解することが大事である。
【経営戦略】
ファイブ・フォース、4P,イノベーションの7つの機会、PPM分析で、企業戦略を
分析することが大事。(知らない方は本書を読んで勉強しましょう!)
【ビジネスモデル】
ビジネスモデルを把握するツールとして、3つ紹介していいます。
一つ目は、バリューチェーン、二つ目はビジネスモデルキャンパス、三つ目はバリュープロポジションキャンパスです。継続的で持続可能なビジネスモデルを持っているか、
これらのツールを勉強して、分析してみましょう。
配当というのは、こんなにも長期的なパワーがあることを再認識させられました。
特に、〇年連続で増配している企業というのは、かなり投資回収期間を短縮してくれる
優良企業だってことですね。増配企業を調査してみるのもいいかもしれません。
長期的な利益の出ていない悩める投資家の皆さんに是非、おすすめな本です。
本へ投資するだけで、自分の投資スタイルが確定するのは長期的に見れば、
安いものです。
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