今回は読書レビューです。
Learn or Die 死ぬ気で学べ
プリファードネットワークスの挑戦 西川徹/岡野原大輔さんです。
日本唯一のユニコーン企業と称される、プリファードネットワークス(PFN)
また、優秀な人でもなかなかPFNに入れないとの噂もよく聞きました。
先日、本が出版されているのを見て、どのような人が経営し、
どのような考え方で仕事をしているのかが気になり、読みました。
しかし、ベンチャーを経営されている方でこのような本を出版できる時間を
作ったのはすごいですね。
やはり、本を読んでみると、その内容は一般の企業とは異なり、
尖っていました。考えてみると、日本の大企業となっている、
Panasonic,Sony,Honda等も最初は似た風土があったのではと
考えさせられる内容でした。
それでは、その中身を印象深い所を中心に紹介します。
【理想】
・起業は思い立ったが吉日 時間が経つとリスクを考える
【価値基準】
・分業しないことを大事にする。営業、研究者、エンジニア等分業せずに全部やる。
効率だけを考えず、最短経路で解決する
・20%を将来の仕事に繋がる自由な時間とする
・情報の伝達コスト、時間はほぼゼロになり、
そのしわ寄せが物流、Eコマースに及んでいる。
・成功は、工夫と試行錯誤の掛け合わせ 膨大な試行錯誤を実施している
【深層学習】
・汎化能力が高く、様々な環境で使用可能となっていく
・人間は汎化能力が高い 少ない経験で学習していく
【組織開発】
・様々な分野のエキスパートを繋げる環境を構築することが大事
・謙虚さは失ってはいけない 一つのエキスパートでも違う分野では素人
【資本政策】
・9割の失敗を推奨する風土 この価値、技術が変わる製造業が投資
【未来】
・自動運転に注力している。 自動運転車は動くロボット
・将来のパーソナルコンピューター、スマホはパーソナルロボット
・パーソナルロボット実現に注力する
・自動運転車の研究、製品化することにより、差別化されたロボットの目ができる
・ロボットの手はまだまだ発展途上
しかし、人間と同等のロボットが近い将来実現できる
いかがだったでしょうか?
会社設立の背景や変遷等は本を見て確認していただくにして、
日本の会社で将来、未来を見据えて力強く開発を行っている
著者や会社に希望が持てます。
PFNは、やはりベンチャーでかなりシーズ/R&Dベースな会社であることが
良くわかりますし、技術の差別化をかなり大事にしています。
現在の技術や市場の変化の加速度は且つてない程早くなっています。
著者のように、技術を常に学ぶ姿勢がないとすぐに陳腐化される可能性が
高くなっています。
過去の経験に対する価値から、技術に対する価値に
シフトしていっていることを私自身感じていますが、
それを身を持って組織活動として継続して実行できていることは
すごいことだと思います。
改めて、学び直しのスタートとして本書を読んではいかがだったでしょうか?
是非おすすめです。
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