今回は、2,3月の投資家 恒例イベントである、確定申告についてです。
確定申告歴、約15年超
今回は、特に初心者向けに記事を書いてみます。
議題は、投資家はなぜ確定申告をするか です。
(尚、年間の取引がない場合は考慮する必要がありません)
もちろん、大きな理由はきちんと1年の税務申告を実施し、
国民の義務としての納税をきちんと実施することです。
ただ、上記の大義の他にも、単純に払わなくてよい税金を払いすぎている
ことがあるので、これを確定した申告で修正することが必要なのです。
そして、本題ですが、投資家が確定申告する意義は大きく分けて
以下の2つの理由があります。
(その他ももちろんありますが、今回は大きな2つを取り上げたいと思います)
1.現在取引の相殺
ある証券会社で特定口座を開いて、100万円の利益が出たとしましょう。
すると約20万円の税金を納付することで予め計算されます。
また、別の証券会社の特定口座では、50万円の損失が確定したと仮定します。
すると、特定口座で計算される納税額は0円です。
しかしながら、この人トータルとしては50万円の利益なので、約10万円の
税金の納付で済むはずです。
この場合、納税しすぎなのでその分を取り戻すために確定申告して修正します。
これを、仮に現在取引の相殺と呼びましょう。
2.過去取引の相殺
現在の税制では、株式に関係する損失は3年間繰り越しできることになっています。
よって、例え、今年利益が出たとしてもすぐに納税ということではなく、
過去3年間損失が出ていれば、利益との相殺が可能となっています。
よって、確定申告でその適用を申請することで納税しすぎな金額を取り戻します。
これを、仮に過去取引の相殺と呼びましょう。
以上、現在、過去 2つの相殺を適用するために投資家は確定申告をするのです。
なお、もちろん これは年度末においてこれを計算に入れながら、
この口座では損失を確定しようとか、過去損失が出ているから
今年はこれくらいを利益確定しよう
とかいう戦略は各投資家 各々考えていると思います。
投資家初心者の方は、市場に居続けるため、
どのような年度のクロージングをすれば良いか、
2020年は戦略的に考えていきましょう。
(*本内容は、特定の銘柄、取引を推奨するものではありません。取引に当たっては、ご自身のご判断でお願いします。売買で被られた損失に対し、著者は何らの責任も持ちません)
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