今回は読書レポートです。
14億人のデジタル・エコノミー 中国AIビッグバン 馬 文彦さんです。
馬さんは、世界最大級の投資ファンド「中国投資有限責任公司(CIC)」で
10年間活躍し、国内外2兆円投資してきた方とのことです。
ますます、市場としてもデジタルイノベーションの先端国としても
目の離せなくなった中国。
投資対象としてはとても魅力的です。これから日本と同様に人口減少にも
見舞われる中国が、デジタル革命でどう乗り切っていくのか、日本に住む
我々としても注目です。
では、本の中身を見ていきましょう。
目次
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1.【AIと中国の経済革新】
モバイルインターネットの時代から、デジタル経済へ
iABCD(Iot,AI,Blockchain,cloud,data analysis)と5Gを狙う。
2020年には、AIの文献、米国と並ぶ10%になる見込み
2/3のハードウェアのユニコーンは中国
2.【ポストBATの時代】
中国でよく使われるアプリ
TOP3 ウィチャット 10億、QQ 7億 アリペイ 6億
BATからTMDへ
T:トウティアオ バイトダンスの子会社 AIのコンテンツプラットフォーマー
M:メイトゥアン・ディエンピン:O2Oビジネスモデル。食品配達等
D:ディディ:中国版ウーバー
アリババのジャック・マー eコマースはやがて死ぬ OMOニューテール
OMO:オンラインとオフラインの融合
ユーザー作成コンテンツとプロ作成コンテンツの境界がなくなっている。
中国ではインターネット小説が流行っている。
レコメンド、コメントすることでストーリーに反映されることがある。
2018年第1四半期 ダウンロードランキングで、世界1位 TikTok
3.【フィンテック】
アリペイから遅れること10年、テンセントのウィーチャットペイは紅包という
中国版お年玉をウィーチャットペイでマーケティングキャンペーンを実施して、
一気にシャアを取った。2019年シェア アリペイ50% テンペイ40%
※ テンペイ(ウィーチャットペイとQQペイの合計)
4.【イノベーションを生み出すエコシステム】
以前は、中国は他国を真似していたが、
今は2CC(to china copy)コピーされる中国と言われている。
シリコンバレーを猛追しており、
ユニコーンの数は中国が86社、米国が151社だという。
5.【デジタルシルクロードが世界を変える】
DXで、いろんな国を支援し始めている。
まだ、2019年では30億人がインターネットに接続できていない。
中国でも、2018年で60%が接続できたのみ。
いかがだったでしょうか。
これからますます力をつけていくと思われる、中国のBATと
それを追う新興企業がユニコーンを含めて数々 ひしめいている中国。
日本はもともと得意な要素技術を磨き、中国からDXに関する技術を
輸入する戦略が今後必要なのかもしれません。
中国のデジタルエコノミーに触れる良い機会ですので、一読いかがでしょうか?
(*本内容は、特定の銘柄、取引を推奨するものではありません。取引に当たっては、ご自身のご判断でお願いします。売買で被られた損失に対し、著者は何らの責任も持ちません)
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