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ITおすすめ図書 IT負債 室脇慶彦

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既存ITの刷新方法とは?

今回は読書レポートです。

 

基幹系システム「2025年の崖」を飛び越えろ

 IT負債 室脇慶彦さん です。

 

今までのITシステムはハードウェアありきでしたが、従来のPCは急速に

クラウド化しています。そうすると、これからのシステムの価値はソフトウェアの

価値の比率が高まってきます。その中で、一つのソフトの変更がシステム全体に

影響してしまうシステムは合理的ではなくなってきています。

そこで、機能を分割してマイクロサービス化して、そのマイクロサービスをAPIで

接続するといったアーキテクチャーを採用すれば、全体への影響を極小化しつつ、

スケールしていくことができ、合理的なシステムとなっていきます。

今回の本は、そのエッセンスを学ぶことができます。

では、中身を確認していきましょう。

 

【米国の現状】

 リフト(既存システムをクラウドへ)で、システムコストは4割減

 シフト(クラウドネイティブ)で、9割削減 できる。

 

【既存システムの保守】

 既存システムの保守コストは、日本で予算の8割、米国で6割となっている。

 

【ITシステム】

SoE(顧客と結ぶシステム)とSoR(記録システム)に分けることができる。

ソフトウェアは時間と空間を越えることができる。

SoEとSoRをAPIハブで接続することで、標準化する。

ハードからソフトへの移行がDXの鍵

サピエンス全史によると、5000年前のホモサピエンスのハードウェアは

劣化しているが、ソフトウェアは進化しているので、現在の人類が勝つ。

ウォーターフォールモデルは、手戻りを許さないためDXに向かない。

モノリスシステムでは、DBを通じてシステムが密結合しているため、

一部の変更が全体に影響する。

クラウドでできる機能が大きくなっているため、既存システムの息の根を止める。

 

【ビジネスモデルの変化】

B2B2Cから、B2Cへ変容してる。

例: 直接顧客にチケットを販売

 

【エストニア】

エストニア X-Roadでは、個人の情報を分けてデータベース化して、

データベース単位でサービス化していた。API経由で個人情報にならない

情報を提供している。2度同じことを聞かない、ワンスオンリーとなっている。

 

【AWS】

1000を越えるチームが毎日サービスを開発している。

予定のバジェットを下回ることが評価に繋がるため、社内のサービスの再利用が

自然と促進される。

 

【マイクロサービスの優位性と課題】

優位性:生産性、スピード、品質、リスク最小化

課題:多くのマイクロサービスの監視、同期から非同期処理へ、システム移行

   標準化、開発体制と文化

そもそも、人間関係は非同期なので、システムも非同期処理が理想なのでは?

 

いかがだったでしょうか?

クラウドサービスが当たり前となってきた昨今、システムに乗せるソフトウェア

もそれに合わせて変容していく必要があります。

急速に拡がっている、マイクロサービスを使ったITシステムのモダナイゼーション。

その考え方をこの本で確認してみてはどうでしょうか。是非おすすめです。

 

 

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