今回は読書レポートです。
一生食える普遍的スキルが身につく
「新規事業の実践論」 麻生要一 さんです。
麻生さんは、新規事業の創出で有名なリクルートの出身で、
現在は事業を起こして、CEOとなり複数の事業プロジェクトを手掛けているようです。
実は、私自身も約1年という短い期間でしたが、新規事業の検討する組織のメンバーに
なったことがあります。
その経験もあって、自分事のように頷かせられることが多く書かれています。
社内起業家になるためには、個人だけではなく、会社として新規事業を応援、
推奨する環境を整えることがとても重要と感じています。
なぜなら、成熟した既存市場とは尺度が180°近く違うのです。
2020年デジタル元年において、デジタルと新規事業は相性抜群だと思っています。
これからの課題先進国 日本には必要な経験値が詰まっています。
今回は気づき事項が多く、ボリュームが多くなったので、前編、後半に
分けて綴ります。
では、本の中身を見ていきましょう。
【これからの必須スキル】
今、企業の中にある仕事は、今後将来、定年後に必要とされない仕事になる。
新規事業開発は唯一、個人と会社の未来が一致する仕事
【国ごとに合った新規事業の形】
アメリカ:スタートアップ企業に投資し、既存の大企業がスタートアップ企業を買収して取り込む
中国:政府主導型で成果を上げるイノベーション創出
日本:日本の労働者は手厚く守られているため、社内起業が合っている。
【リクルートの実績】
キャッシュフローがプラスになった時点で、大量に新規事業に投資し続けた。
その結果、現在は、日本で時価総額20位以内に入っている。
【WILLを作る】
誰のどんな課題をなぜあなたが解決するのか? を定義する。
肩書を捨て、一人の人間として、ゲンバ、ホンバ(シリコンバレー、深圳等)に
触れながら、当事者意識を持って考え抜くこと。
やりたいことが決まったら、沢山の人に話し、小さな約束を積み上げる。
【必要なメンバー構成】
重要なのは、数と役割
数が多いとコミュニケーションが指数関数的に増えていく。筆者は2人がおすすめ
役割を与える etc CEO,CTO あるいは CEO,COO等
また、チームとしてのレジリエンスとマンパワーも大事。
ただし、前者と反比例する。
【創業チームに必要な力】
Network×Execution×Knowledge
3つがバランスよくメンバーで構成されていることが大事。
【新規事業の実現段階】
最初の段階の質問のタブー:儲かるのか、具体性がない、やる意義がない
以下の6つのステージがある。
1.ENTRY期:顧客、課題、ソリューションの仮説を立てる。
2.MVP期:顧客を見つけてきて、仮説検証をさせてもらう。
3.SEED期:グロースドライバーを発見する。 LTV>CAC ※
4.ALPHA期:成長痛を克服し、CACの増大を抑えて、グロースを実現する。
5.BETA期:目指す規模は、既存市場と比較できる最小規模、カバナンスを考える
6.EXIT期:既存を凌駕する投資、IR方針策定
Company(卒業)
※LTV:Life Time Value CAC:Custmer Acquisition Cost
後半は、新規事業立案のスキル及び成功に導く、社内会議の攻略方法です。
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