今回は、最新読書レビュー:ソフトバンクで占う2025年の世界で、
田中道昭さんの本です。
面白かったです。
今、再注目のソフトバンクグループ。
横目でソフトバンクグループの状況を見てきましたが、
改めてこの会社のポテンシャルの高さを認識しました。
もはや通信会社ではなく、投資会社、
そしてAI群戦略により、次の世代とプラットフォーマーを目指しています。
確かに現在はウィーワークの投資で、損失を出していて、一休みの状況ですが、
幾度となく、倒産の危機を乗り越えた同社そして、創業者ならではの思い切った
経営戦略により、今回の危機も乗り越えることができるかもしれません。
それでは、本の中身に入っていきましょう。
【300年企業】
昨今、企業短命の傾向の中、ソフトバンクグループは300年持つ企業を目指していて、そのうち30年の経営戦略を立案している。300年ビジョンの一里塚である。
2040年には売上200兆円を目指している。
【企業分析による、孫氏の特性】
孫社長は天の時を読む、タイミングを見ることの天才である。
【ヤフーとLINEの統合の衝撃】
中国のアリババをベンチマークしているヤフーと
中国のテンセントをベンチマークしているLINEの統合
EC、SNSを牛耳ることでのスーパーアプリ構想そして、
その顧客の入り口としてのキャッシュレス決済で
一気に覇権を取ろうとしている。
【20世紀型企業と21世紀型企業】
21世紀は、マルチブランド、共創、Web型、パートナー戦略型企業になる。
【群戦略】
群戦略の始まりは、生命の起源を参考にしている。
バクテリアからの自己成長、自己増殖とNo.1の企業群との
共創ネットワークを構築することで、ソフトバンクグループは
大きく成長しようとしている。
コントロールはあまりしないで、多くのナンバーワンになるポテンシャルの企業を
迎え入れ、成熟すると売却して、新陳代謝を促すことで、
情報革命としての進化を加速させる。
【アームのビジネスモデル】
アームを巨額で買収したが、アームはIoTのキードライバーになるのはもちろん、
ビジネスモデルはライセンス収入と長期間のロイアリティーがあるため、
高収益な企業である。
【ソフトバンクの強み】
ソフトバンクは金融財務戦略が強み。
過去ADSLでモデムを証券化することで資金を得たり、
ボーダフォンにも資金提供先になってもらうことにより、
自社の出資比率を落として、レバレッジをうまく効かせてリスクを落としている。
今後、ライドシェアが交通機関のプラットフォーマーになると考えているようだ。そのため、ライドシャアの8,9割を占めるまで投資をしている。
【今後の社会ニーズ】
自動化、無人化、キャッシュレスは時代の要請
【未来志向】
世界的な創業者は超長期思考
アマゾンは1万年、アリババも102年
【孫氏の目標】
孫氏の最終目標は、筆者が言うには、時価総額世界一を目指しているとのことだ。
いかがだったでしょうか。
かなり未来志向で読み物として面白かったので、もう一度読もうかなあと
思っています。
そして、私もソフトバンクグループと孫さんの目指している未来を応援したく
なりました。今後も投資先として考えてみようと思います。
皆さんは、将来の日本発のプラットフォーマーになりえるソフトバンクグループの
戦略がわかる本書を読んで、将来の世界を馳せる時間を持ってはどうでしょうか。
是非、おすすめの本です。
(*本内容は、特定の銘柄、取引を推奨するものではありません。取引に当たっては、ご自身のご判断でお願いします。売買で被られた損失に対し、著者は何らの責任も持ちません)
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ソフトバンクで占う2025年の世界 全産業に大再編を巻き起こす「孫正義の大戦略」 (PHPビジネス新書) [ 田中 道昭 ]