今回は読書レポートをお届けします。
あらゆるビジネスを一変させる最強戦略 ソフトウェア・ファーストという本で、
筆者は及川 卓也さんです。
筆者はDECに就職し、当時新興企業だった、Microsoft、Googleでの業務経験を持つ方です。
最近は、製造業が作るものそのものの価値よりも、いかにしてカスタマーに価値ある体験に繋ぐことができるかが重要になってきています。その意味では、ユーザとの接点となる、ソフトウェアの力がますます大きくなってきます。
ソフトウェアの力を得るために、この本で学んでいきましょう。
【音楽の変化に学ぶ】
テープ→CD→MP3→音楽配信→定額サービス 今後すべての産業がサービス化される。
【パッケージソフトからサービス化】
パッケージソフトでは階段状に進化するが、サービスでは常に進化する。したがって、長く使ってもらうことでサブスクリプションが成立する。
【ソフトウェアファーストとは】
IT活用を核として、事業やプロダクトの開発を進めていく手法 使い方次第では既存事業を破壊するポテンシャルがある。
【過去の日本企業の失敗】
ITを効率化のツールでしかとらえなかった。製造業的なものづくりに執着しすぎた。(ソフトウェアに適切な開発手法を取れなかった)米国ではソフトウェアを使えば世界を席巻し、大儲けできると考えられている。また、品質に対する考え方が過剰。狩野モデルによると、品質は当たり前品質、一元品質、魅力品質、無関心品質、逆品質がある。
【成功事例】
プラットフォームを構築し、APIエコノミーを作る。これで成功しているのがINTEL,NVIDIAである。
【DXの本質】
DXの本質はITを手の内化すること 外注に発注すると、事務手続きやプロセスがウォーターフォール型になってしまい、開発が遅くなる(ソフトをきっちり作るにはがウォーターフォール型が適している)AWSを使えば魔法使いになれるといった人もいる。
【プロダクトアウト】
世の中をディストラプトするようなものは、ユーザも価値が気づいていないものをプロダクトアウトしたものである。10X(10倍以上)事業を変えようとするとどうするかを考えると、新しいものが生まれやすい。
【アップルに学ぶ】
ハードウェアはソフトウェアのためにある ソフトウェアはユーザエクスペリエンスのためにある ユーザエクスペリエンスは人々を感動させるためにある
【適正な評価基準の設定方法】
エンジニア同士が一番わかるので、メンバーの優先順位と理由をそれぞれつけてもらい、その回答に沿って基準を決めることが公平な基準設定である。
【スキルを伸ばすには】
やりたいことをやれるようにすることが大事。今持っているスキルの出島から一番遠いスキルの獲得ができる出島に行くことでスキルの幅が広がる。会社の看板なしでも一人で仕事ができるかが一番の尺度である。
いかがだったでしょうか。デジタル化時代にどう仕事に向き合い、そしてスキルを獲得して、生き残っていかなければいけないか、考えさせられる本でした。
新入社員の気持ちに戻って、学ぶ姿勢を追求し、今の時代にあった仕事の進め方が求められているのかもしれませんね。業務の変革を担っている人 特におすすめの本です。
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