今回は、読書レポートをお送りします。
お金持ちになれる黄金の羽の拾い方で有名な、橘 玲さんの、
上級国民、下級国民 というです。
衝撃的なタイトルに惹かれ、また、是非上級にカテゴライズされたいと
思い、購入しました。
筆者が考える、不愉快な事実を赤裸々に表現しています。
<日本社会における不愉快な事実とは>
不愉快な事実は、平成で日本の生産性が極端に
悪くなっていること、サラリーマンのエンゲージメントが最低であると言っています。
また、平成では若者の雇用が破壊されて中高年の雇用が
守られた。最近では終身雇用は持たないという発言が良く出てきている。
これは団塊の世代が引退したため、言えるようになってきた。
つまり、平成は中高年の雇用を守り、令和は中高年の年金を守る時代とのこと。
年金を守りながら、新しい時代に向かって進んでいく。
福沢諭吉の学問のススメでは、学問を勤めれば成功できるという意味だが、
裏を返せば、教育が上級、下流国民に分けるという意味である。
あと、衝撃的なのがひきこもりは500万人いるのではないか。ということ。
隠れ引きこもりが相当数いるのではと筆者は書いています。
<不愉快な事実からの脱出方法とは>
これを読むと、日本の社会制度はかなり世代間格差があると共に、老朽化しており、
それでいて抜本的な対策がないような気がします。経済的に豊かな人がより良い教育を子供に受けさせることができ、その子供は今でいう優秀な社会人となり、またその子供へという経済循環になっている。
ただ、今の世の中の変化って、リニアな変化ではないので過去脈々と続いていた教育だけでは必ずしも、今後の成功者になれるとは限らないと思っています。
PCの構造や、中身や組等は多くの人が理解をしていたテクノロジーなのですが、
いまやスマホの構造、中身、アプリ等の仕組みは一部の人のみぞ知る技術となっています。筆者が言うにはテクノロジーが平均的な人間の適応能力を超え始めているとのことです。テクノロジーの理解や使用可否によって人間はその世界を二分されるようになってきました。
この本で、今の日本の社会の不都合な真実及び、テクノロジーによる分割される社会を理解し、我々は今後どのようにしてその大波に抗うことなく、波に沿って生きていくこことができるか、そんなことを考えさせられる本となっています。
ご興味あれば、今の社会環境に悩める方、是非御一読ください。
今回は株、投資等とは関係ないですが、資本となる我々の生き方が問われている時代には、今後の道しるべとなる本なのかもしれません。
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